形而上学第一原理

1、世界に唯一実在するものは、眼前のクオリアにうつるダイナミクスだけである。

 

2、二項対立というステーツは、中立一元論的に単一であるメタのステート(m)へと遷移し、

 

3、また、そうなった場合、必ず遷移したmから人間は差異を見出し、m’となり、

 

4、新たな二項対立を生み出す。

 

5、この過程が先述のダイナミクスであり、このダイナミックな知覚活動のみが世界には唯一実在する。

 

 この実在は主体でも客体でもフッサールの説く純粋意識的な中立の一元的存在でもなく、一元論と二元論のシームレスな遷移を意味する。

 世界には(知覚のダイナミクス、熱力学的運動、及、熱力学的運動を絶対条件とした我々の知覚が存在する以上)言語をはじめとした純粋なステートは実在し得ない(実在するかのように見えるステートは、ダイナミクスの中で、相対的にスタティックであるということである)

 また、例えば多階述語論理のように、メタランゲージとしてこのダイナミクスに記号をふることは可能である(しかし自然言語と同じく、そのシニフィエは常に変化し続ける)